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東北地方太平洋沖地震 <被災地からのレポート(携帯メールより)> 

 
                          福井大学災害ボランティア活動支援センター員
                          医学部看護学科臨床看護学講座 教授 酒井明子

H23.3.19   9:18
岩沼名取亘理山元石巻は人も物資も不足です。多分地震に関する専門家が少ないから話しが通じないのだと思います。物流情報医療などの専門家がマネジメントすればかなり違うと思います。福祉避難所はどこもありません。高齢者の多くは、これから関連死が多くなると思います。環境が悪すぎます。大変心配です。これ以上生きている人まで死んで欲しくありません。今後何が起きてくるか予測して動く暇もないので、被災地に寄り添えるように、落ち着いて判断できる人材が必要です。これからどうしてよいのかと皆聞いてきます。あらゆる生活に関連した専門家がすぐに派遣される仕組みを作っておかねばなりません。

 

H23.3.16   1:39

被災地では通信が不安定で携帯やメールが上手く繋がらず、また、ずっとバタバタしており連絡遅れてすみません。災害対策本部も混乱しています。まずは、被災地は携帯やメールが繋がらず情報が入らず困っていることと多忙で隣の情報もわかりません。はじめての大災害であるため、専門家の知識を求めています。物資は全て不足しており、店には長い列が出来ています。ガソリンをいれるために時には11時間も列になっています。ガソリンがないのでバスもなくタクシーも動いていません。援助者は精神的には現場に行くことができないこと、連絡がつかないことがストレスです。
被災者は海側で地震と津波を体験した被災者と、町中で地震だけ体験した人の体験に差がありすぎるのに、海側が危険なため避難所が合併され被災者間でストレストラブルになっています。今は静かだがもう少しで爆発しそうだと避難者は言っています。避難者数は徐々に増えています。まだ孤立している人が心配です。遺体が少しずつ対策本部横に運ばれています。検死安否確認が続いています。健康状態ニーズはこれから益々高まると思います。薬がないからです。医院も少しずつ開業していますがカルテ探しが大変です。